Chrome Canary のアップグレードを忠実になぞる通常版 Google Chrome。
タイトルを以前の記事【Mapping に代わるネットワークリソースの永続化機能 ― Chrome Canary DevTools のローカルオーバーライドを使用可能にする】(参考記事)とほぼ同じにしたのには、もちろんそれなりの理由がある。
今この記事を書いている時点(2018年 2月28日)で、通常版(ノーマル) Chrome DevTools が参考記事を書いた時と同じ状態になっていることが分かったからだ。
注意:(2018/03/09)
今日確認したところ、通常版の Chrome のバージョン 65 ではローカルオーバライドを使用可能にするために、特別な設定を実行する必要はなくなったことが分かった。つまり、この記事の内容はすべて昔話になったということだ。
Chrome Canary の時はかなり時間がかかったが、今回はかなり素早くアップグレードを完了したようだ。
つまり参考記事の内容に従って Chrome ブラウザ本体と DevTools の設定を行えば、従来のマッピングに代わる DevTools の新機能 Local Overrides (ローカルオーバーライド)が使えるようになったということだ。
参考記事:Mapping に代わるネットワークリソースの永続化機能 ― Chrome Canary DevTools のローカルオーバーライドを使用可能にする
記事の冒頭に注意文が置いてあるが、それを無視して読み進んで頂きたい。
あとは「Chrome Canary」を、単に「Chrome」と読み替えればよろしい。当然 Chrome Canary をインストールする必要はない。
関連記事:Chrome Canary DevTools の Local Overrides(ローカルオーバーライド)機能を活用する
下の 2 枚の図を見て頂きたい。
この図は今の Chrome DevTools の Settings の画面だが、これらの設定画面は、実は参考記事を書いた時点での Chrome Canary DevTools の Settings の画面とまったく同じ内容になっている。しかしこれらは現在の Chrome Canary DevTools ではもう見ることはできない。新しいアップグレードにより既に廃止されてしまったからだ。
DevTools の仕様は、ノーマル Chrome、Chrome Canary 両者ともに昨年12月から今年にかけて、いったい何をやっているんだ!・・・と言いたいくらい目まぐるしく変わってきたが、今回のノーマル Chrome DevTools の仕様変更は、その中でも最も分かりづらかった部分がそのまま採用されている。
どうしてそういうやり方をするのかは分からないが、ノーマル Chrome のアップグレードは、先行する Chrome Canary の良い部分も悪い部分も、そのまま忠実に継承しているようだ。
だとすると、今の設定もそのうち現在の Chrome Canary DevTools の設定と同じになると思われるので、この記事もその時は無意味になるだろう。書いている方としては少しむなしい気がするが、DevTools ユーザーにとっては早くそうなってくれた方が良いに決まっている。