Google Chrome Canary のバグレポートを提出したのが始まり・・・。
はじめに:
まず最初にこの図を見て頂きたい。
これは久しぶりに Chrome Canary で local host 上のサイトの JavaScript を編集しようとした時に、Chrome のデベロッパーツール【検証】 の Workspace 設定画面に表示された内容だ。10月 14日のことだ。
赤枠で囲っているのがバグレポート記入画面のリンクで、これが「ある日突然英語でレポートを書くはめに」なった事態のスタートボタンだ。
勘違いから始まったレポート書き:
私は、実際にバグが発生したのでバグレポート提出リンクが表示されたものと思っていたが、これは実はデフォルトで表示されるリンクだ。
DevTools の開発陣は upgrade の事で色々言われることを事前に予測していたのだろう。
レポートを書くきっかけになった Chrome Canary のバグについては提出レポート 774823 を直接参照して頂きたい。
私のレポートは現在【WontFix】というステータスに分類されて、将来的にも修正予定のないバグということで決着している。これについては次の記事で概略を書くつもりだ。決して悪いニュースではない。むしろ良いニュースとしてお届けできると思う。
何にしても、私は勘違いでこのリンクを開き、結果的に『定冠詞やら不定冠詞が抜けていて、用語の使い方にも少し変なところがある』英文をさらすことになったワケだ。なので今回は【自動翻訳機能】の方にフォーカスすることにした。
Google 翻訳の発見:
レポート提出後に私がやった事と言えば・・・まぁブロガーならば普通はやらないことだろう。
最近ヤフオクから格安でダウンロード購入した Microsoft Office Professional 2016 の Word を起動して、レポートの英語を日本語に翻訳してみたのだ。
【英語 < = > 日本語】を何度か繰り返せば、少しはまともな英文ができるんじゃないと思って試したが、どうもうまく行かない。部分的には的確だが、全体を見ると同時通訳的な構文になりがちだ。
Word を試した後に見つけたのが Google の【翻訳】ページだ。これはすごかった。
ホント我ながら今さらだとは思うが、私はこういうのをまともに調べたことがなかったので、右クリックの「翻訳」には何度もお世話になっていながら、このページ自体を利用したことは一度もないのだ。もちろん拡張機能としてインストールできることも知らなかった。
Google 翻訳を有効活用する ―― ついでに英作文の復習もやってしまおう:
使い方は各人各様でよろしかろうと思うが、私はまず最初に自分のできる範囲で英語を書き、それを日本語に翻訳してチェックするというやり方をお勧めする。
これは私達日本人にとっては逆のやり方になるが、どうせならこのさい英作文の復習も兼ねてしまおうという魂胆(こんたん)だ。
- 最初に英語を書いて日本語に翻訳する。
- その日本語を英語に翻訳し返す。
- その英語を修正して再度日本語に翻訳し返す。
- このサイクルを納得いくまで繰り返す。
下の例はバグレポートの原文にこのサイクルを 3 回くらい繰り返して得た結果だ。日本語に翻訳し返した方は少しギクシャクしているが、英語の方は原文に比べればかなりましになっている。
原文と大きく違う所では、青は Google 翻訳の修正結果で、赤は私自身が修正した部分だ。初めからこうすれば良かったのだが、良いアイディアは大抵ものごとが終息した後にわいてくる。私の場合は特にそうだ。
修正後の日本語:
メールありがとう。
まず、分析に必要な情報を書いていないのは残念です。
しかし、この問題は単に以下のように言える。
1.ワークスペース内のマップされたローカルCSSは、devtoolインスペクタの[Sources]タブが[Network]タブと[Filesystem]タブに分かれるまで数ヶ月間よく機能しました。
2.その後、ローカルのCSSファイルをネットワークCSSファイルにマップすることはできません。
3.添付ファイルを参照してください。 [ファイルシステム]タブのすべてのフォルダは使用できません(色は明るい灰色です)。 メニュー項目 “Map to network resource”は表示されません。
私は “c#0″リンクが何であるか分からない。
あなたがhttps://ys.moon-sky.netについて話しているなら。 これは私のWordPressブログサイトのURLです。 私は1つのURLしか持っていません。 したがって、私はあなたに別のリンクを与えることはできません、ごめんなさい。
しかし、GoogleのクローラとBingのクローラが毎日自分のブログサイトにアクセスしているため、自分のサイトから「拒否」メッセージが表示された理由はわかりません。
修正後の英語:
Thank you for your email.
First of all, I’m sorry that I didn’t write the information necessary for analysis.
However, this problem can be said simply as follows.
1. The mapped local CSS in the workspace worked well for several months until Sources tab of the devtool inspector was devided into Network tab and Filesystem tab.
2. After that, I can not map the local CSS file to the network CSS file.
3. Refer to the attached file. All folders on File System tab can not be used (shown color light gray). The menu item “Map to network resource” is not displayed.
I don’t know what the “c # 0” link is.
If you are talking about https://ys.moon-sky.net. This is the URL of my WordPress blog site. I have only one URL. Therefore, I can’t give you another link, sorry about that.
However, as Google’s crawler and Bing’s crawler are accessing my blog site everyday, I don’t know the reason why the “Denied” message was displayed from my site.
使わないと損するリアルタイム翻訳:
下書きを別のエディタで書いても良いが、翻訳ページにダイレクトで入力してリアルタイム翻訳の特徴を活かすのがグッドだと思う ―― と言うか、絶対にそうするべきだ。
リアルタイム翻訳はものすごく参考になる。
助動詞、使役動詞、現在(過去)分詞などを入力した時点で、先行きがおかしくなりそうな気配がしたら、すぐ別候補を入力して比較することができる。名詞については言うに及ばずだろう。
私はこの機能のおかげで、もうすっかり忘れていた文法、語法などをある程度思い出すことができた。もちろんそれも私の知識の限界内でのことだが、でもそうすることで、完全にサビついていた英作文技法を少しリフレッシュすることができたのは確かだ。
過去記事を翻訳するはめに・・・
次に、過去記事の中から二つピックアップして英語に翻訳した記事のリンクを挙げる。
この時は上で推奨したやり方ではなく、各文節ごとに英訳していく方法を採った。もちろん修正サイクルは何度も繰り返した。感覚的には Google 翻訳 80% 自力 20% くらいと言ったところだ。
記事の翻訳は予定外の作業だ。
レポートのリプライの中に、アクセスが拒否されたという一文があったので、海外のビジターが読めるコンテンツを用意して少し様子を見てみたいということだ。今後も幾つか選定して英訳していくつもりでいる。
追記:(2018/01/10)
下線の部分は、私の長男が全ドメインに対する海外からのアクセスを .htaccess で制限していたためと分かった。制限は解除したので今は大丈夫だ ―― と思う。
英語記事リンク:
おわりに:
過去記事を翻訳してみて分かったことだが、もとの文章の構造があいまいだと、かなり変な英語に翻訳されてしまうことがある。
最初はその部分の全フレーズを英語で書き直したり、逆に日本語で書き直したりしたが、最も効果的な方法は、構文が同じ短文を書いてそれを翻訳、修正してみることだった。その後で全フレーズに修正した構文を当てはめると、それなりに読める文章にすることができる。
参考リンクの英語記事は、右クリックで全体を日本語訳にしても意味の通る内容になっているが、これは上のやり方を全体に適用した結果と言える。ただし英文としてどうかと言われると、あまり自信はないけどね・・・。
あと、Google 翻訳のクセも把握しておいた方が良いだろう。
一例をあげると、「現象」という語句はどんな文脈の中でも 100% の確率で phenomenon と翻訳されてしまう、というのがある。
これはかなり堅苦しい、どちらかと言うと学術用語に近い語句なので、英語圏の人々にとっても難解な語句のはずだ。なので私はほとんどの場合 behavior という語句を使っている。
メールとかバグレポートなどは、まずは英語で書いてみることだ。少しくらい変な表現になっても気にすることはない。とにかく最後まで書き通すことが大事だ。
だいたい、英語圏のレポーターだって文法的には結構いい加減な書き方をしている人が多いのだ。ポイントさえしっかり押さえることができたら、あとは何だってウェルカムということだ。