Symantec もブラウザハイジャッカー駆除ツール「ノートンパワーイレイサー」を提供している・・・知らなかった(^^;)。
前回からの続き:
前回の記事「ReimageRepair ダウンロードページにリダイレクト・・・以下略」の中で、近日中に書き残し部分を書くつもりでいるというような事を言っておきながら、1ヶ月以上もほったらかしてしまった。
マルウェアを引き込んでしまった経緯と対策については前回書いたので、ここでは触れない。ただちょっと腑(ふ)に落ちないところがあったので、それを解明してから続きを書こうと思っていたら今日(6 月 30 日)まで引っ張ってしまった。
で、その腑に落ちないところが解明できたのかと言えば、それがちっともうまく行かなかったので情けないのだ。
腑に落ちないところ:
- マルウェア(WeatherBlink)を Google Chrome の拡張機能としてインストール――即削除――してから、ReimageRepair のダウンロードページ(Reimage)へのリダイレクトが発生するまで 7 日間のタイムラグがあったのは何故か?
- そもそも拡張機能を削除したのに Reimage へのリダイレクトが止まらなかったのは何故か?
- ブラウザの表示を更新したら、リダイレクトがランダムな確率で発生したのは何故か?
- Norton Internet Sequrity(NIS)が WeatherBlink を削除できなかったのは何故か?
NIS に対する疑問以外のテクニカルな部分の分析には、おもに Windows のトラブルシューティングツール Process Monitor のログを資料に使った。
怪しげなファイルに対する読み書き(R/W)があれば何かの手掛かりになるかも知れないと思ったが、そのような形跡は見つけられなかった。また TCP Connect 関連情報にも特に不審な点は見つけられなかった。
要するにお手上げということだ(私の眼が節穴・・・という可能性が大きいけど)。
WeatherBlink 削除後にもリダイレクトが続いた件については、ちょっと気になる情報を見つけたので、下にリンクを挙げておく。タイムラグとランダム発生についてはおそらく何も分からないだろう。
参考サイト:
電本カリスマ.com:★不安を煽ってソフトを買わせる「お墨付き偽装商法」が横行! 完全除染へ道案内
※このサイトの「厄介ものの『Bing』を外してなんとか解決!」のタイトルが付いた項と、その前後の項目を読んでみて頂きたい。
なんとなくだが、そのあたりに書かれていることがポイントのような気がする。
最後の疑問・・・と言うか、NIS に対する不満については、Symantec がノートンパワーイレイサーという削除専用ツールを提供していることが分かったので、とりあえずそれで良しということにしておこう。
ブラウザハイジャッカー対策情報と削除ツール:
- ノートンパワーイレイサー(ノートンサポート):ポップアップが表示される、または別の Web サイトにリダイレクトされる
- Anti-Malware :Vector ダウンロードページ
追記:(2015/11/12)
Norton Internet Security(NIS) でもパワーイレイサーが使えるようになっていた。
アップデートしたので使えるようになったのか、それとも実は前から使えていたのかは分からない(選択肢にはなかったと思うが・・・あったのかな?)。
私が使っている NIS のバージョンは [ 22.5.4.24 ] となっている。
Process Monitor:
Process Monitor は触ってみるとけっこう面白いツールなので、興味のある向きはダウンロードしてみて頂きたい。
- Process Monitor(Windows Sysinternals TechCenter 無償 Windows トラブルシューティングツール集)
その他の参考サイト:
- BFuture:クリックで表示される「ja.reimageplus.com」広告の削除方法
- えりぴょん:ja.reimageplus.comの広告表示を止める方法
- Symantec:ReimageRepair テクニカルノート
- botcrow:How to remove Reimage (Virus Removal Guide)
二つの削除ツールダウンロードサイトは Google の検索キーワードに「マルウェア 削除ツール」と指定したら、トップページに出てきた。
私は最初キーワードとして「reimageplus」を指定したので、Anti-Malware の発見、信頼性調査からダウンロードまで少し時間がかかった。パワーイレイサーは、もしかしたら見落としたのかも知れないが、このキーワードでは見つけられなかった。
Google Chrome の再インストールで逃げをはかったワケ:
ところで、WeatherBlink を削除した後でも発生していたリダイレクトの問題については、Chrome の再インストールで無理やり決着を付けたことは前回書いたとおりだ。
当初は、なんとしても自力で解明してくれようと意気込んでいたのだが、Chrome の一時ファイルをあれこれいじっているうちに Chrome の挙動が少しおかしくなったので解明をあきらめた、というのが再インストールの理由だ。おかしな挙動というのは次の二点だ。
- Yahoo!JAPAN の右側サイドバートップの広告(AdSense?) の表示が、まるまる 1 個分下にずれて表示される。つまりもともと表示されるべき部分がレクタングル 1 個分の空白表示になってしまう(確率:100%)。
- 画面を更新すると新規のタブが非選択状態で追加される。しかし更新が完了すると新規タブは削除されてカレントタブ内に更新画面が表示される(確率:ほぼ 100%)。
私は Chrome Sync のことを知らなくて、アカウントを切断せずに一時ファイルを削除したり、バックアップデータと入れ替えたりと、かなり無茶苦茶をやった。おかしくなったのはそのせいかも知れない。